どこぞのメディアに頻出する起業家が、ロケット開発をしているニュースを見てつい笑っていたのですが、今年の世界長者番付トップとツーが揃って宇宙開発に乗り出している所からあながち間違っていない方向性だったのだと認識を改めました。
世界1位と2位であるAmazonのジェフベゾス、TESLAのイーロンマスクは、月と火星それぞれを目的としていて、星は違えど、彼らはすでに具体的な宇宙開発プランに乗り出している様です。
なぜ彼らが宇宙開発をするかというと、他の企業では資本力も人動力も足りず、成功した暁にはかつての月面着陸のようににもてはやされ、世界No.1の企業として確固たる地位を築けるからでしょう。
エコを提唱し、地球の消耗を少しでも遅らせる活動をというとその辺の企業でもできるし、国が主体となって行っているので、出る幕もない。
ならば、人類の夢を背負おうというのが、彼らのスタンスなのでしょう。
やはり人類のロマンは宇宙にあり、と言えるのでしょうか。
紀元前、人類の歴史が始まる以前の進化を遡っていくと、地球上の生物は過去に5度の大量絶滅を経験しているそうです。
6度目があるとしたら、人類の人口が増えすぎたせいに他ならない、ならば増えすぎた人間は地球外に出るべきだという発想。
ないしは、地球の消耗を早めている産業を、工場ごと別の星に移動させ、地球をクリーンに保とうという発想のようです。
確かに次に求められる技術としては正しい方向性かもしれませんが、必要に駆られないと開発は進まないものです。
仮に宇宙移住が必要に駆られる時が来たとしたら、その時には人類滅亡の危機な訳ですから、時すでに遅しという可能性も十分に考えられます。
SFの世界で描かれている様な、未来都市が他の星に存在する時代が来るのでしょうか。
だとしたら、人類は今度こそ絶滅の危機に直面することなく、地球と永続的に共存し続ける道を手に入れる時代が来るのかもしれませんね。
山口遥(やまぐちはるか)